ADSLのサービス終了はなぜ? 今後の対応・乗り換え先まで解説

ADSLは、2024年3月末で完全にサービスが終了します。サービスが終了し使えなくなる前に、乗り換え先をどうするのかを検討されている法人の方に向けて、この記事では3つの方法を解説します。とくにおすすめのプランも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

従来のPPPoE方式に比べて大容量で、通信が混雑することなくスムーズに行われ、快適で安定した接続環境のため、法人向け回線としても大きなメリットがあります。IPoEは、いったいどのようなサービスなのか、詳しくご紹介します。

【IPoE接続とPPPoE接続】改善とヒント
Case Studies
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ADSLとは

ADSLは「Asymmetric Digital Subscriber Line(アシンメトリック・デジタル・サブスクライバ・ライン)」の頭文字を取った通信用語です。一般電話回線の中でも、音声電話では使わない高周波数帯のデータ通信方式を指します。

ADSLとは

ADSLが登場する前は、音声電話と同じ帯域を使ったダイヤルアップ接続が中心で、毎月のプロバイダー接続料に加え、インターネットにつないでいる間は音声通話と同じ通話料が発生するなど、大きな負担がかかりがちでした。

そのような中、ADSLは高速で大容量の通信が可能な方式として誕生しました。ADSLが定額・常時接続にて提供されたことにより、インターネットがより身近なものとして広まったと考えられます。

ADSLのサービスはいつ終了するのか

ADSLサービスは、これまで各事業者から提供されてきたものの、最終的には2024年3月末で終了することが発表されています。なお、NTT東日本・西日本が提供するブロードバンドサービス「フレッツ・ADSL」は、「フレッツ光」の提供エリアにおいて、2023年1月をもってサービスを終了しました。

ただし、「フレッツ光」の提供が近年開始されたエリアについてはその影響に配慮し、ADSLサービスの提供期間は2025年1月末まで延伸されています。

ADSLがサービス終了する理由とは

ADSLは1999年8月に長野県で商用リリースされ、2000年代前半に広まりました。当時は高速と評価されていたものの、昨今、デジタル技術の発達によって光回線(光ファイバー)が整備されたことで、急速に需要は減っています。リリースから20年ほど経ち、設備が老朽化していることも一因としてあるでしょう。

また、近年は電話回線自体のデジタル化が進んでおり、アナログ回線を使うADSLは使えなくなるため、光回線などへ移行する契約者が増えてきていると考えられます。

ADSL終了後はどうする?

ADSLサービスが終了すると、当然ADSLは使えなくなります。そのため、できるだけ早くほかのインターネット接続サービスを契約することが必要です。ここからは、ADSLから乗り換えるのにどのような方法があるのかについて、3つ紹介します。

1.モバイルWi-Fiに乗り換える

モバイルWi-Fiとは

「モバイルWi-Fi」とは、持ち運びできる小型で軽量なWi-Fiルーターを使った通信機能のことです。モバイルWi-Fiはスマートフォンと同様に、通信業者の基地局と無線で通信し、インターネットに接続します。

モバイルWi-Fiのメリット

モバイルWi-Fiの便利なところは、工事が不要で、契約後すぐに使えることです。通常、インターネット接続サービスは開設工事が必要なケースも多く、契約してから実際に使えるようになるまでに一定の期間がかかります。その点モバイルWi-Fiは、モバイルWi-Fiルーターを購入し、モバイル回線契約を済ませれば、即接続できます。また、通信エリア圏内なら外出先でも使用が可能です。

モバイルWi-Fiのデメリット

モバイルWi-Fiは、ルーターの充電が必要な点に注意が必要です。外出先でインターネットに接続したくても、充電切れの場合はもちろんつなげられません。ノートPCやタブレットの充電とともに、モバイルWi-Fiルーターの充電ができているかもチェックする習慣が大切です。

また、基本的にモバイルWi-Fiルーターには複数の端末をつなげられるものの、大量のデータ通信で負荷をかけ過ぎると、通信が不安定になることがあります。複数人で大容量の通信をするのには、あまり適していません。できるだけ安定した通信を確保したいときは、接続する端末を制限するなどの工夫が必要です。

モバイルWi-Fiがおすすめのケース

モバイルWi-Fiは、たとえば会社としてリモートワークを推奨している場合に、よく使われています。営業担当など外回りが多い従業員に対し、業務用のPCやタブレットを使うのに貸与する場合も、手軽なモバイルWi-Fiが便利です。

2.ホームルーターに乗り換える

2つめの乗り換え方法は、ホームルーターです。ここではホームルーターのメリット・デメリットや、向いているケースを解説します。

ホームルーターとは

ホームルーターはモバイルWi-Fiと同様に、通信業者の基地局と無線で通信し、インターネットに接続する方法です。契約した通信業者から届く、データSIMが搭載された据え置き型のルーターをコンセントにつなぐだけで、モバイル回線を利用したインターネット通信ができるようになります。モバイルWi-Fiは小型で持ち運べますが、ホームルーターは移動先で使うことを想定しておらず、オフィスなどで固定的に使われるのが一般的です。

ホームルーターのメリット

ホームルーターの仕組みは、スマートフォンのように電波を拾いWi-Fiに変えて出すといったもので、工事不要で使い始めることができます。
コンセントに挿すだけで気軽に使えることや、モバイルWi-Fiに比べると電波が安定しているのも魅力です。

ホームルーターのデメリット

ホームルーターは電波が安定しているとは言え、無線による通信を利用することから、ほかの電波や障害物の影響を受け、後述する光回線と比較すると安定した通信は望めないこともあります。また、モバイルWi-Fiよりも大型であり、コンセントが必要になることから、場所を変えて使うことはあまり想定されていません。基本的に、外出先で使うことは難しいと考える方が無難です。

ホームルーターがおすすめのケース

ホームルーターは、各社から販売されているSIMカードのついたルーターを購入し、利用契約するだけで導入可能です。そのため、初期費用を抑えてインターネット接続をしたい場合には便利でしょう。工事不要なため、急いでネット環境を整えたい人もホームルーターを選ぶとよい場合があります。また、転勤が多い人も、コンセントに挿すだけで使えるホームルーターはおすすめです。

3.光回線に乗り換える

モバイルWi-Fiやホームルーターのほかに、光回線といった選択肢もあります。ここでは、導入効果やおすすめのケースについて紹介します。

光回線とは

光回線は、光ファイバーを使ってデータを送受信する通信回線です。通信速度は最高10Gbpsで、大容量データもストレスなく、ダウンロードやアップロードできます。光回線が主流となってから、さまざまな事業者が割引キャンペーンなどを行っていることもあり、工事費用など初期費用が安価に済むケースもよく見られます。

光回線のメリット

光回線の強みとして、通信速度の速さが挙げられます。通信速度が速ければ、動画などの資料を見る際にもスムーズに見られるのがポイントです。

しかし、通信は速さとともに常に安定しているかどうかも重要な観点です。光回線の場合はこの点もクリアしており、光ファイバーが収容されている収容局から離れた場所でも通信を邪魔されません。オンライン会議においても安定してつなげられ、途中で音声が途切れることも少ないのが魅力です。

光回線は一般的に、定額で通信容量の制限なく利用できます。一定の通信量を超えると速度制限がかかることのあるモバイルWi-Fiやホームルーターとは異なり、自由に使えるのもメリットの1つです。

光回線のデメリット

光回線を導入するにあたっては、ほとんどのケースで、光ファイバーケーブルを設置するための工事が必要になります。工事は壁に小さな穴を開けて、そこからケーブルを引き込む方法が基本です。建物によっては利用できないケースもあるため、見積もりとともに確認を依頼するとよいでしょう。また、光ケーブルが必須になるため、当然のことながら持ち運びはできません。あらかじめ決まった場所で使うことを想定して、導入を検討する必要があります。

光回線がおすすめのケース

スピード重視かつ常時安定したインターネット接続を希望する場合は、光回線がおすすめです。大容量のデータを取り扱い、頻繁にやり取りすることが多いといった場合も、メリットを享受しやすくなります。リモートワークの従業員や重要な取引先とオンラインで会議を行うことが多いケースでも、光回線を導入することで業務がスムーズに回るでしょう。

ADSLが終了したら「OCN光 IPoE」がおすすめ

現在提供されているADSLは、そろそろサービス終了が見えてきており、早めに乗り換え先を検討しなければ使えなくなります。そこで、法人利用にぜひおすすめなのが、「OCN光 IPoE」です。ここでは概要やメリット、利用する際の注意点について解説します。

OCN光 IPoEとは

最近の企業では働き方の多様化により、テレワークの導入やクラウドサービスの利用が進み、インターネットを使用する機会が増加しています。高まりを見せる、高速かつ安定して使えるインターネット接続へのニーズへ応えるのが、光回線を利用した「OCN光 IPoE」です。

OCN光 IPoEは、法人の利用に特化して設計された、OCN光の新プランです。通信の手段として光回線を利用し、次世代インターネット接続環境と言われる「IPoE」方式を採用しています。そのため、OCN光 IPoEを利用すると、高速で安定した、快適なインターネット接続環境の実現が可能です。

従来のOCN光との違い

OCN光 IPoEは、情報の通り道にあたる帯域が、従来型のサービスである「PPPoE方式」の約2倍に設計されているため、通信の混雑が緩和され、インターネットの実効速度が速い点が特徴です。

PPPoE方式は、インターネットサービスプロバイダーに接続する際、「ネットワーク終端装置」といったゲートを必ず通過します。ただ、これではデータ量が増えると処理しきれずに、通信速度が落ちる原因にもなりかねません。

一方、IPoE(IP over Ethernet)は、企業内におけるLANと同じ通信規格「イーサネット」(Ethernet)を用いて、インターネットへ直接接続します。従来のPPPoE方式よりも高速で、かつ、通信の混雑を避けられるため、安定感がポイントです。

OCN光 IPoEを利用するメリット

前述したように、OCN光 IPoEはこれまでの方式に比べて2倍の帯域設計となっているため、Microsoft 365 などのクラウドサービスを利用する際にも、回線の混雑が生じにくいという特徴があります。

さらに、インターネット上の居場所となるIPアドレスを固定させられるのも、大きなメリットです。リモートワークの従業員が社外から自社サーバーにアクセスする際、送信元IPアドレスによるセキュリティ認証が可能になるほか、カメラなどを使って遠隔監視も実現できるようになります。社外のサービスと連携させやすくなれば、新規ビジネスの創出も見込めます。もちろん、コストをできるだけ抑えたい場合は、動的IPアドレスを選択するなど、ニーズに合わせて導入可能です。

OCN光 IPoEを利用する際の注意点

OCN光 IPoEは法人向けに魅力ある設計になっているものの、実際に導入するにあたっては、あらかじめ確認しておくべき点もあります。

まず、工事が必要で即日開通は不可能な点です。建物によって工事内容が異なることもあり、工事に要する日数には幅があるため、時間の余裕を持って契約することが求められます。

また、ルーターはIPoE対応のものをレンタルする必要があり、回線に接続するだけで自動的に設定できる「エコノミータイプ」か、クラウド環境に最適な「スタンダードタイプ」から選択可能です。

まとめ

アナログ電話回線を利用してインターネットに接続するADSLは、普及当時、高速な通信が定額で利用できることから高く評価されていました。しかし電話回線のデジタル化や光回線の普及による利用者減少に伴い、ADSLは2025年1月にサービスが完全終了します。サービス終了前に、モバイルWi-Fiやホームルーター、光回線などのインターネット接続サービスへ変更することが必要です。

高速で安定した通信環境が必要となる法人でのインターネット利用には、通信速度に優れている光回線の導入がおすすめです。ADSLサービス終了を機に、ストレスのない通信や高いセキュリティが魅力の次世代型光回線「OCN光 IPoE」の導入を検討してはいかがでしょうか。
OCN光 IPoEサービスでは下記の2プランを提供しています。ワイドプランでは、映像コミュニケーションの通信とその他通信を区別することで通信の品質低下を抑える新たなオプションサービス「アプリコントールA」も追加できます。企業規模や業務内容に合わせ最適なプランを選びましょう。

・IPoEサービス 標準プラン
https://www.ntt.com/business/services/network/internet-connect/ocn-business/ftth/ipoe.html

・IPoEサービス ワイドプラン
https://www.ntt.com/business/services/network/internet-connect/ocn-business/ftth/ipoe_w.html

・IPoEサービス ワイドプラン アプリコントールA
https://www.ntt.com/business/services/network/internet-connect/ocn-business/ftth/ipoe_w-appli.html

通信速度の改善でお困りではありませんか?

「法人向けOCNサービスとは」関連情報

オンライン会議もサクサク! OCN光 IPoEサービス

企業向けベストプランワイドプラン

標準プランから3倍の収容設計(従来サービスの6倍)。Windows Updateによる通信をその他の業務用通信から分離し、つねに安定した通信が利用可能です。

  • 標準プランから3倍の収容設計

  • Windows Updateによる通信をその他の業務用通信から分離

オンライン会議に最適アプリコントロールA

Windows Updateのトラフィックを分離するワイドプランに、オンライン会議用の独立した帯域をプラス。収容設計もワイドプランの6倍。ストレスフリーなコミュニケーション環境を実現します。

  • ワイドプランから6倍の収容設計

  • オンライン会議用、Windows Update用、一般業務用で帯域を分離

標準プラン

従来サービスから2倍の収容設計。動画サービスなど、混雑の原因となりやすい個人向けインターネット通信のトラフィックを論理的に分離し、快適なインターネット接続環境を実現します。

  • 法人向け設計

  • 従来サービスから2倍の収容設計

  • 固定IPアドレス利用可能

VPNセット

高品質なOCN IPoEインターネット接続と拠点間VPN機能、専用レンタルルーターをセットで提供。IPsecによる暗号化技術により、インターネットVPNによる高品質な拠点間通信を実現します。

  • IPoEインターネット接続と拠点間VPN機能、専用レンタルルーターをセットで提供

  • IPsecによる暗号化技術でセキュアな拠点間通信を実現

vUTMセット

IPoEインターネット接続とクラウド化されたUTMをセットで提供。運用保守をNTT Comが行うため、つねに最新のセキュリティ対策を実現します。クラウド利用時のセキュリティ対策にも最適です。

  • インターネット接続とセキュリティ対策をセットで提供

  • 専門スキルを有する人材不要

  • つねに最新のセキュリティ対策を実現

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