マルウェアとは?ウイルスとの違いは?
現代では、PCやスマートフォン、タブレットなどのデバイスからインターネットに常時接続することが当たり前となりました。そのため、マルウェアに感染するリスクも増えています。
ところで、マルウェアとウイルスやワームの違いをご存じでしょうか。また、デバイスがマルウェアに感染することで、どのような被害があるのでしょうか。詳しく解説します。
マルウェアとウイルスの違い
マルウェア(malware)とは、英語のmalicious(マリシャス:悪意のある)にsoftware(ソフトウェア)の2つの単語が組み合わさった造語です。ウイルス(コンピューターウイルス)やワーム、トロイの木馬、スパイウェアなど、ユーザーのデバイスに不利益をもたらす悪意のあるプログラムやソフトウェアを総称する言葉です。
ただし、一般にそれほど普及していない言葉であるため、マルウェアのことをウイルスやコンピューターウイルスという言葉で表現する場合もあります。
■マルウェアの定義
マルウェアの種類
悪意のあるソフトウェアであれば、すべてマルウェアに含まれ、年を追うごとにその種類は増えています。
ここでは、代表的なマルウェアであるウイルス、ワーム、トロイの木馬、スパイウェアについて紹介します。
ウイルス
コンピューターのウイルスとは、プログラムの一部を書き換え、自己増殖していくマルウェアです。ウイルス単体では存在することができず、プログラムの一部を改ざんして入り込み、分身を作って増殖していきます。このような増殖する形態が病気の感染に似ているために、ウイルスと名付けられています。
ワーム
ワームは、自身を複製して感染させていく形態はウイルスと同じです。しかし、ウイルスのように他のプログラムを必要とせず、単独で存在することが可能なマルウェアです。そのためウイルスとは違い、ワーム(虫)と呼ばれています。ワームには、ネットワークに接続しただけで感染するものも数多く存在します。
トロイの木馬
トロイの木馬は、一見しただけでは問題のない画像や文書などのファイル、スマートフォンのアプリなどに偽装して、デバイスの内部へと侵入します。そして、外部からの指令によって、そのデバイスを操るマルウェアです。命名は、古代のトロイア戦争で、ギリシャ軍がとった計略に由来しています。
スパイウェア
スパイウェアは、本人も気付かないうちにPCなどのデバイスにインストールされ、ユーザーの個人情報やアクセス履歴などを収集するマルウェアです。データ流出の原因となるため、特に顧客情報を多く持つ企業やサービスなどでは対策が必要です。
マルウェアの感染経路
マルウェアの感染経路はさまざまありますが、その多くは以下の5つのタイプに分けられます。
・メールの添付ファイル
・ネットワーク経由で侵入
・不正サイトや悪意のあるサイトへのアクセス
・不正なソフトウェアやアプリのインストール
・ソフトウェアの脆弱性を突いて侵入
マルウェア感染で起こる被害
マルウェアに感染すると、以下のような被害に遭う可能性があります。
・個人情報を抜き取られたり、情報が流出したりする
・デバイスに保存されているファイルが改ざんされる
・デバイスを勝手にロックされて持ち主でも操作ができなくなる
・外部と勝手に通信を行う
・デバイスを乗っ取られ、サイバー攻撃の「踏み台」として使われる
マルウェアに感染しないための予防方法
マルウェアにひとたび感染すると、金銭面の被害だけではなく、信用が大きく損なわれます。そのため、マルウェアに感染しないように、予防策を講じておくことが必要です。
具体的には、以下のような対策があります。
・ウイルス対策ソフトを導入し、常に最新バージョンにアップデートしておく
・PCの場合には、インストールしているOSを最新版に保っておく
・怪しいURLはクリックしない
・不審なメールや不審な添付ファイルは開かない
・重要なファイルは漏洩しても、開けないように暗号化しておく
・機密情報を保存してあるサーバーは、許可のないデバイスから隔離しておく
法人向けOCNサービスではマルウェアのセキュリティサービスも
ウイルス対策ソフトのインストールやアップデートなど、マルウェア対策は常に行っておくべきです。しかし、企業などでは社員の個々人に任せている場合も多く、心配が伴います。そこで、インターネットの接続回線とセットでセキュリティサービスを導入することも可能です。
法人向けOCNサービス「ウイルスバスタービジネスセキュリティ(月額版)」は、セキュリティ専任の担当者がいない小規模な企業でも、マルウェアの脅威から企業の情報資産を守れるセキュリティサービスです。ウイルス対策やスパイウェア対策のほか、URLフィルタリング、侵入防止などの機能を提供しており、日々進化するマルウェアにも常に最新の技術で対応しています。
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