まず一般的な法人向けインターネット回線を選ぶ際のチェックポイントとしては以下があげられます。
■速度
■安定性
■帯域
■サポート体制 等
そして、これは当然、自社のビジネスのカタチと強く関りがあります。現在のビジネスシーンにおいて、具体的に言うならば、クラウドへの移行の度合い、そして今後の予定と関係すると考えられます。たとえば･･･

高解像度の動画をはじめとした大容量の通信やMicrosoft Office 365、Google「G Suite」などのクラウドサービスは日業業務のなかで頻繁に使用しているか。

ナレッジ共有・コミュニケーション、人事・労務や会計分野などでクラウドツールを利用している、または導入予定があるか。

業務システムをパブリッククラウドへ移行するか、または移行予定があるか。

これらの点が判断基準になります。総論として、まず「法人向けOCN光 IPoEサービス」はクラウド時代のビジネスを支えるインターネット接続です。従来の接続サービス(PPPoE方式)と比較すれば、IPoEは最初からイーサネットを用いる前提で考えられている「ネイティブ方式」であること。基本構造として大容量化した設備を利用し、混雑しにくいネットワーク構成を実現していることなどが、その理由です。

自社にあった「法人向けOCN光 IPoEサービス」のプランを選んでいただくためのヒントをあげると以下のようになります。

■「Windows Update」が接続環境に負荷をかけているか
■インターネットVPNを導入検討しているか
■セキュリティの重要度をどのように考えるか

それぞれを、解説する前に「法人向けOCN光 IPoE」のサービス・プランと基本的特徴を、まず紹介します。

■サービス比較表

■料金表＜月額料金表＞

「OCN光 IPoEサービス」光回線一括提供型

※上記に加え、別途端末利用料が必要です。
※動的IPは、2年自動更新型割引の対象外です。
※表記は税抜き価格

OCN 光 IPoE vUTMスタンダード

OCN光 IPoE　VPNセット

法人向けOCN光 IPoEの全プランを通しての基本的特徴としては、その「法人向け設計」があげられます。「法人向け設計」とは、動画の視聴などネットワーク遅延の原因となりやすい個人向けインターネット通信のトラフィックを論理的に分離することです。

「輻輳(ふくそう)」という言葉をご存じでしょうか。もともとの意味はさまざまなものが1ヵ所に集中し、混み合う状態を指しています。通信の分野においては、特にインターネット回線や電話回線にアクセスが集中することを意味します。インターネットで輻輳が発生した場合、インターネット回線の通信速度がだんだんと遅くなっていき、さらにひどくなると回線がつながりにくくなったり、通信システムそのものがダウンしたりといった現象が起こります。

近年、インターネット回線は輻輳が起こりやすくなっています。その原因としては、高解像度の動画サービスや映像配信サービス、さらにはクラウドサービスが一般的に普及したことで、大容量のデータをダウンロードすることが日常化していることが挙げられます。つまり、大量のトラフィックが常に発生しているということになります。

このような現在の通信環境下で、動画の視聴などネットワーク遅延の原因となりやすい個人向けインターネット通信のトラフィックを論理的に分離することは、非常に効果があります。

ワイドプランでは、標準プランからさらに3倍の帯域設計(従来の接続サービス:PPPoE方式の6倍)を実現しています。そして、ワイドプランならではの特長として、「Windows Update」による通信を識別して、そのほかの業務用の通信から分離し、安定した通信が可能となります。

Windows Updateはご存じの通り、定期配信のアップデートプログラムによって、Windowsを常に最新の状態に保つことができる機能です。非常に便利な機能である反面、始まったら最後、アップデートが完了するまで待ち続けることになります。

Windows 10から「Windows as a Service」というサービスコンセプトのもと、アップデートサイクルが大きく変わりました。不定期のバージョンアップを廃止し、毎月1回の「品質更新プログラム」と年2回の「機能更新プログラム」を、それぞれ決まった時期にリリースすることで、常に最新のWindowsを提供する方式を採用。さらに、2019年4月からWindows 10の差分更新ファイルが廃止になり、累積的なファイルをダウンロードする仕組みに変更されました。このことから、毎月のアップデート時にダウンロードするファイルの容量が大きくなり、通信の負荷増大から輻輳の問題が発生するようになっています。

社員数の多い企業にとって、Windows PCが一斉にアップデートプログラムのダウンロードを始めると、心配なのがネットワークへの負荷です。Windows Updateによるネットワーク遅延が懸念される場合は、ワイドプランの検討をオススメします。

リモートワーク・安全な拠点間通信に必要なVPN(Virtual Private Network)サービス。そのなかで、拠点間の経路にインターネットを含むインターネットVPNは、最近のテレワーク推進の流れからも、導入企業が非常に増えています。

「OCN光 IPoE VPNセット」は、高速、高品質、クラウドに最適なIPoE方式を利用したインターネット接続回線に加え、IPsecによる暗号化技術により、インターネットVPNによる高品質な拠点間通信を実現。インターネット上でもセキュアなアクセス環境が構築できるセキュリティ機能をパッケージ化したサービスです。

また、2020年9月8日からは、メイン回線の障害時には、ワイヤレスバックアップ機能で通信の救済する「ワイヤレスバックアップ機能(オプション)」、複数のVPNを接続し、相互通信可能にする「VPN間接続機能(オプション)」の提供もスタートしました。

セキュリティ対策に悩む企業へのオススメは「OCN光 IPoE vUTMセット」です。このプランではIPoEインターネット接続とクラウド化されたUTMをセットで提供します。

ここで「UTM」とは何かを少し、解説しましょう。現在のコンピュータウイルスやハッキングなどの脅威から、コンピューターネットワークを効率的かつ包括的に保護する管理手法が「UTM」です。UTMは「Unified Threat Management」を略したもので、日本語では「統合脅威管理」あるいは「統合型脅威管理」と呼ばれています。

ファイアウォール、アンチウイルス、アンチスパム、Web(URL)フィルタリング、IDS(Intrusion Detection System/不正侵入検知システム)、IPS(Intrusion Prevention System/不正侵入防御システム)といったさまざまなセキュリティ機能を1つに集約し、コストの低減と、システム管理者の運用負荷を下げることができるのがUTMの特長です。

企業のネットワークは、さまざまな脅威にさらされています。外部からの攻撃としては、ウイルスやワーム、不正アクセス、不正なパケット(ネットワークを流れるひとかたまりのデータ)の侵入などがあげられます。また、内部からの脅威としては有害サイトにアクセスしたことから埋め込まれたスパイウェアやボットなどがあげられます。

従来は、これらの攻撃・脅威に対して個別の対策をとっていた訳ですが、それでは複数の機能やソフトウェアを個別に導入・管理しなければならず、システム管理者の負担やコストが増大するばかりです。これらの課題を一挙に解決するのが、クラウド化されたUTMです。さらに、アップデートや保守はNTT Comが行うため、常に最新のセキュリティ対策を実現可能なことも大きなポイントです。

法人向けOCN光 IPoEサービスご検討・導入にあたり、ご不明点などはお電話もしくは、お問い合わせフォームで承ります。お気軽にお問い合わせください。

■お電話によるお問い合わせ 0120-003300
※ 受付時間：9:00～17:00（土・日・祝日・年末年始を除く）

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