Bizストレージ ファイルシェア:導入事例
オークマ株式会社
取材当時の内容を掲載しているため、旧サービス名称「ShareStage ASPサービス」で表記しています。
技術本部
技術企画室
商品企画課
副参事
松永 勝也 氏
CADデータを社外協力会社と共有して設計業務を効率化
課題
- 外部協力会社との大容量ファイルの迅速な共有。
- 社内サーバー設置にかかる運用管理コストと手間の削減。
対策
決め手
- 外部協力50社との目的に応じたファイル共有
- いつでも必要なときに、大容量のデータを迅速に送受信。
利用方法
- 関連業者(約50社)ごとにクローズ・グループを作成することで、各業者間でのファイル共有は不可。
- ファイルの内容は、設計CADデータ(2~3MB)、技術情報(20MB程度)、取り扱い説明書冊子(20~30MB)など。
- すべてのファイルの暗号化送信を義務付け、守秘性の高い技術情報を保護。
効果
- 社外からも必要な時に必要なファイルにアクセスできるようになり、レスポンスが向上。
- MO送付やサーバー管理にかかる手間やコストを削減。
- 設計や製造に要するリードタイムを縮小し、お客さま満足度の向上。
機械から制御装置まで自社開発する総合工作機械メーカーであるオークマの事業基盤を支えているのは、創業以来、1世紀以上にわたって受け継がれている、基幹技術はすべて自社開発するという徹底した独自技術志向の企業理念にある。そのオークマの頭脳であり、心臓部とも言える設計部門では、2002年4月のサービス開始と同時にオンラインストレージShareStage ASPサービスを導入。社外協力会社との間の情報共有に活用している実態を、技術企画室副参事の松永勝也氏に語っていただきました。
設計業務の効率化をサポートする社外の協力体制
“基幹技術はすべて自社開発”を追求するオークマにとって、設計部門における生産性の向上は重要な経営課題だ。特に製品のリードタイムを短縮し、顧客満足度を向上するうえで、設計業務の効率化は大きな鍵を握っている。
技術企画室副参事の松永氏は語る。
「当社の設計部門では、外部の協力会社約50社と連携して業務を進めており、1件当たり平均2~3MBのCADデータを頻繁にやり取りします。以前はフロッピーやMOなどのメディアを使っていましたが、次のステップとしてISDN回線によるリモートアクセスサービスの利用を開始しました。しかしモデム56kの2回線ではアクセスに限度があり、速度も遅く、社外の協力会社から『いつも混雑してつながらない』という声が上がりました。かといって社内に専用サーバーを設置して運用管理するコストや手間も大変なので、結局、アウトソーシング利用できる良いツールはないかと探し始めたのです」
大手のISP事業者やソフトベンダーが提供するサービスが試されたが、レスポンスが落ちる、機能的に同社の要求水準に満たない、という状況だった。その中で唯一、NTTコミュニケーションズの個人向けオンラインストレージShareStageは満足できるものだった。2002年4月に企業向けASPサービスが開始されるや、すぐさま導入の運びとなった。
自由自在、しかも安全につながる情報共有の大動脈
業務での運用が始まると、やはりオンラインストレージShareStage ASPサービスはいつでも、社外のどこからでもアクセスできる情報共有ツールとして最適の選択肢だった。
「社外からつながらないという根本的な課題が一気に解消しました。データ容量やアクセスの制限がなくなったのは期待通りの成果です」
「約50の協力会社を設計、FA、資材、海外本部など分野ごとにグループ登録し、各グループに社内スタッフが参加しています。また今後を考えて、海外拠点(オークマ・アメリカ)、国内支店・営業所の分野でもグルーピングしていく方針で、全部で約500IDユーザーを登録しています」
社外との情報共有が機能的に無制約になったといっても、重要な技術情報を取り扱うだけにセキュリティの問題は避けて通れない。
「守秘義務が高い技術資料がありますので、セキュリティは不可欠。導入時から必ず暗号化機能を標準で利用することをルール化しました。また合計100以上のクローズ・グループをつくり、アクセス権の制限を厳重に実施しています」
一方、セキュリティレベルの低い情報は、グループに共通部分をつくり、グループの垣根を超えて全員に周知している。クローズとオープンの使い分けもオンラインストレージShareStage ASPサービスならではの便利さだ。
リードタイムを短縮してグローバル競争力を向上
最近では、CADデータのほかに画像などを含む20メガ程度の技術資料が増えており、今後はさらに大容量の取り扱い説明書なども取り扱いたいという構想がオークマにある。20~30MBの超大容量のデータが動くようになり、ShareStage ASPサービスの能力がますます活かされることになる。さらに松永氏は社内コミュニケーションにも利用したいと語る。
「これからは社内での利用価値も高めていきたいと考えています。その一環として、伸びる海外市場の開拓に向け、海外拠点の日本人スタッフとの大容量データのやり取りを、メールよりもスムーズかつ安全に、しかもIP-VPNなどより低コストで行えるShareStage ASPサービスの活用を図ります」工作機械の市場はグローバル化し、競争が激化している。顧客の要望に応えるためにはさらなる短納期化に対応していかなければならない。大容量データの共有と活用を実現するShareStage ASPサービスは、リードタイム短縮に貢献し、オークマの革新的な技術開発の一端を確実に支えていくはずだ。
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