2019.02.14
通信型ドライブレコーダーを活用し、社用車の事故防止対策を考える!
社用車を持つ企業が最も気にすることは、勤務中の事故ではないでしょうか。ドライバー本人の安全はもちろんのこと、対人や物損など、事故の状況に応じた対応が必要です。さらに、社名の入った車であった場合は、周囲に会社名を認知され、信用を落とすことにもなりかねません。
企業にとって事故発生ゼロを維持することは最優先事項です。そのため、多くの企業が事故防止を目的とした対策をとっています。しかし、その効果がなかなか上がらないのが実情。その原因はどこにあるのでしょうか。このコラムでは、事故防止のために企業内でどんな対策ができるかを考えてみます。
1.ドライブレコーダーを社用車の事故防止対策に活用できていない理由とは
社用車ドライバーを抱える多くの企業では、事故防止の取組みを日常的に行っています。方法としては、次のような防止策をとっている企業が多いのではないでしょうか。
○社内における「安全運転PDCAサイクル」を確立させる
○それにより、ドライバーに対する安全運転教育を実施する
○ドライバーの安全意識を向上させる
これらの取組みには、多くの企業がドライブレコーダーを利用しています。しかし、SDカード型のドライブレコーダーでは、なかなか効果が上がらないという声もよく聞きます。SDカード型のドライブレコーダーの課題についてご説明します。
・SDカードから映像を取り込むのに手間がかかる。
・どの社用車を誰が運転していたか、正確な把握が難しい。
・車が帰社してからでないとSDカードが入手できないため、タイムラグが発生し運転状況のチェックをリアルタイムに実施できない。
・映像をすべて見ないと、具体的な問題点の指摘や安全運転指導ができない。
これらの課題を抱えていると、有効な事故防止対策を行うことが難しく、事故の発生や再発の可能性が高いままになってしまいます。
2.通信型ドライブレコーダーで効果的な事故防止対策を!
ドコモの通信型ドライブレコーダーには、SDカード型の課題を解決できるメリットがあります。
・SDカードから映像を取り込む手間がかからない。
・ICカードを読み取って、運転データを個人に紐付けられる。
・車が帰社しなくても、管理画面からリアルタイムで映像を再生して運転状況のチェックができる。
・映像をすべて見なくても、運転診断レポートでドライバーの運転のクセ(傾向)を把握して、具体的な問題点の指摘や安全運転指導ができる。
通信型ドライブレコーダーを活用した事故防止への取組みをご紹介します。
(1)ドライバーの安全運転ランキングを活用する
ドコモの通信型ドライブレコーダーを使用して、各ドライバーの運転診断の得点順に、ランキングを発表している企業があります。「ドライバーさんにとってはちょっとツライかも」とお思いになった方もいらっしゃるかもしれません。
このランキングは、点数が低かったことを責めるための材料ではなく、どんな運転傾向だったかを把握するためのもの。よりよい運転に改善するための取組みです。
ランキングに加えて、実際の映像を振り返って確認することも重要です。管理画面上で危険運転があったドライバーや車両を抽出することができるので、クリックするだけで見たい映像を再生できます。「突然割り込まれたための急ブレーキだったのか」「今月は混雑する道路を運転することが多かったのだ」など、現場の状況を把握することで、安全運転指導が必要なドライバーは誰かを容易につかめます。
(2)ドライバーの安全運転への意識を高める
安全運転指導は、指導者の主観や印象ではなく、客観的なデータに基づいて行いたいものです。ドコモの通信型ドライブレコーダーを使えば、「日常の運転を記録」⇒「運転診断レポートをチェック」⇒「映像と運転診断レポートを組み合わせた安全運転教育」という「安全運転PDCAサイクル」を回すことができます。
運転診断のランキングを発表している企業では、ランキングがなかなか上がらないドライバーから、「どうやって運転すればよいのか」という相談を受けることもあるそうです。自分自身の運転技術を知って改善するという、ドライバーの意識改善は事故防止のためにとても重要です。
3.まとめ
ドコモの通信型ドライブレコーダーは、必要な部分の映像確認を効率的に行えたり、的確な運転診断ができたりするメリットがあります。通信型ドライブレコーダーの映像と運転診断レポートを上手に活用することにより、社用車のドライバー一人ひとりの安全運転意識を高めることができます。この意識改善が事故防止につながります。
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