2019.11.01
ドコモビジネスの通信型ドライブレコーダーなら、ほしいタイミングの映像を取得できる!
ドライブレコーダーには、「SDカード型」「通信型」というタイプがあります。通信型ドライブレコーダーは、SDカードに録画するだけではなく、通信機能を使ってクラウドに映像をアップロードします。そのため、車が帰社しなくてもクラウドで映像を確認できるというメリットがあります。
しかしこれまで、クラウドに映像がアップロードされるのは、事故や危険運転など、ドライブレコーダーが強い衝撃(イベント)を検知した時だけでした。
「危険運転などのイベントの映像に限らず、任意のタイミングの映像を見たい」というご要望にお応えして、ドコモの通信型ドライブレコーダーに、新たに「任意映像取得」機能が追加されました。本コラムでは「任意映像取得」機能についてご紹介します。
1.通信型ドライブレコーダーは、イベント発生前後の映像をクラウドで確認できる
ドコモの通信型ドライブレコーダーは、事故や危険運転が発生した場合、前後10秒ずつの映像をクラウドに自動でアップロードします。事故や危険運転の発生はメールで管理者に通知され、管理者は管理画面からすぐに映像を見ることができます。
さらに、動態管理サービスと組み合わせることで、映像と合わせて車両の位置情報を確認できます。万が一の事故や危険運転の際、ドライバーに代わって遠隔地から管理者が初動対応をとることも可能になります。
また、事故や危険運転までいかなくても注意が必要な運転は「注意挙動」として検知します。注意挙動が発生した場合は、管理画面から映像を取得する操作を行うことで、前後10秒ずつの映像を確認することができます。
このように、通信型ドライブレコーダーが「事故や危険運転、もしくは注意挙動が起こった」と検知したタイミングを基準に、その前後の映像を確認できる仕組みになっています。
2.通信型ドライブレコーダーの映像確認における課題-任意のタイミングで映像を取得したい
では、これまでの通信型ドライブレコーダーの課題とはどういったものでしょうか。以下のケースが考えられます。
ケース1 近隣住民からのクレームがあった場合
クレーム対応のため、ドライブレコーダーの過去履歴から証跡の取得を求められることがあります。その場所で危険運転や注意挙動が発生していなかった場合でも、該当の映像をクラウドで確認したいという課題がありました。
また、もし危険運転や注意挙動があったとしても、クラウドで確認できるのは前後10秒ずつの映像のみです。それより前や後の映像をSDカードから探すよりも、クラウドで確認したいという課題もありました。
ケース2 車両が動いていない場合
動態管理サービスを利用すると、画面から車両の位置情報を確認できます。しかし、車両の位置がほとんど動いていないと、渋滞に巻き込まれているだけなのか、あるいは何らかのトラブルが起こっているのかを管理者が判断するのは難しいものです。
こういった場合に、ドライブレコーダーの映像をリアルタイムで確認したいという課題がありました。
ケース3 作業の進行状況や現場の状況を確認したい場合
除雪車、道路清掃車、緊急車両などの管理者は、作業の進行状況をリアルタイムに映像で確認したいことがあります。あるいは、地震や豪雨などの災害が発生した場合には、管理者は車両が置かれている状況を把握する必要があります。
このようなときに、危険運転や注意挙動が発生していなくてもドライブレコーダーの映像をリアルタイムで確認したいという課題がありました。
3.ドコモの通信型ドライブレコーダー「任意映像取得機能」について
任意映像取得は、ドコモの動態管理サービス「docoですcar NEXT」に追加された機能です。管理者が機能を使用するときのイメージを順番にご紹介します。
(1) 車両の現在位置を確認できる「地図画面」、もしくは車両の走行履歴を確認できる「履歴画面」で、映像を取得したい端末を選択します。
(2) 日付・時刻を指定すると、その時刻から過去20秒間の映像を取得します。どの場所をどの時刻に走行していたかを地図上で確認できるので、ほしい映像のタイミングをピンポイントで指定できます。また、危険運転や注意挙動があった場合は地図上に黄色のアイコンで表示され、すぐに見つけることができるので、その前後の時刻を指定するのも容易です。
※任意映像の取得回数は、注意挙動の取得回数のカウントに含まれます。
4.まとめ
ドコモの通信型ドライブレコーダーに追加された「任意映像取得」の機能を使えば、以下のような場合にも映像を取得して確認することができます。
(1) 過去の状況確認
危険運転や注意挙動は発生していなくても、近隣住民からのクレームなどがあり、証跡取得が必要な場合。
(2) リアルタイムの状況確認
車両の位置が動いていないので状況を確認したい場合。あるいは作業の進行状況を確認したい場合や、災害発生時に現場の状況を確認したい場合など。
通信型ドライブレコーダーで任意のタイミングの映像を取得できるようになったことで、管理者は位置情報やドライバーからの報告だけでなく、映像によって状況を把握することが可能になりました。
▼ドコモが提供する次世代型テレマティクスサービスについて、ご紹介しています。