2021.01.15
通信型ドライブレコーダーの録画時間を解説!社用車の運用に合ったSDカードの選び方とは
社用車にドライブレコーダーを設置する際に、管理者が検討すべき事項は多岐にわたります。そのなかでも、映像を確実に残しておくために重要なのが録画時間です。ドライブレコーダーで録画できる時間はSDカードの容量によって決まるため、どのSDカードを選べばいいのか気になっている管理者の方も多いのではないでしょうか。
2020年7月に発売されたドコモ・システムズの通信型ドライブレコーダー「JVCケンウッド社製 STZ-DR06」を例に、SDカードに録画できる時間や容量を選ぶポイントについて解説します。
1.ドライブレコーダーのSDカードに録画される映像の種類
「STZ-DR06」のSDカードには、2種類の映像が記録されます。それぞれの特徴は以下のとおりです。
・常時映像
エンジンをONにしてからOFFにするまでの間、すべての映像を記録。
・危険・注意挙動映像
衝撃を感知した際に前後10秒間ずつの映像を記録。特に衝撃の大きい「危険挙動」の場合、映像が自動的にクラウドにアップロードされます。危険挙動ほどではなくても注意が必要な「注意挙動」の映像は、管理画面からの操作で取得できます。
常時映像と危険・注意挙動映像は別領域に保存され、領域に空きがなくなると古い映像から上書きされます。過去の映像を残しておきたい場合は、パソコンのハードディスクなどに保存してください。
2.必要な録画時間に合わせて、ドライブレコーダーのSDカードを選べる
「STZ-DR06」のオプション品としてご提供しているmicroSDカードは32GB・64GBの2種類があり、録画できる時間が異なります。録画時間の目安は、サブカメラを接続した場合(※)、32GBなら約111時間、64GBなら約216時間です。
※サブカメラ(オプション)を接続すると、ドライバーの「ながら運転」や「居眠り運転」を検知することが可能になります。
ドコモ・システムズの動態管理サービス「docoですcar NEXT」には、通信型ドライブレコーダーのSDカードに記録された映像を、任意のタイミングでクラウドから取得できる「任意映像取得機能」があります。管理画面で指定した日付・時刻から過去20秒間の映像を取得するので、過去の証跡取得などに活用できます。
たとえば、サブカメラを接続し、社用車を1日に4時間、週に5日運転すると仮定しましょう。映像が上書きされずに残る期間は、32GBのSDカードなら約1カ月間、64GBのSDカードなら約2カ月間です。SDカードの容量をどちらにするか迷ったら、「どれくらい前までさかのぼって証跡を取得したいか」を判断材料の一つにしてはいかがでしょうか。
3.通信型ドライブレコーダーなら、SDカード抜き差しの手間を軽減!
従来のSDカード型ドライブレコーダーは、管理者が社用車1台1台からSDカードを回収して、パソコンに取り込まないと映像を確認できないという課題がありました。また、SDカードの空き容量がなくなると映像が上書きされてしまうため、バックアップをとっておかないと、事故や危険運転の映像が消えてしまうこともありました。
通信型ドライブレコーダーなら、危険挙動があった場合、SDカードに記録した映像を自動的にクラウドにアップロードします。管理者はクラウドで映像を確認できるので、SDカードの映像をパソコンに取り込む手間がかかりません。
ドコモ・システムズの通信型ドライブレコーダーの場合、クラウドにアップロードされた映像は、当月分に加えて過去3カ月分まで保管されています。頻繁にバックアップをとらなくても、最も重要な映像を残しておくことができるのは、通信型ドライブレコーダーならではのメリットです。
4.まとめ
社用車のドライブレコーダーは、万が一の事故やトラブルの際に社員と会社を守るための証拠を録画するものです。重要な映像をしっかり残すため、録画時間については導入前に確認しておきましょう。SDカードの容量を選ぶのに迷ったら、録画された映像を残しておきたい期間が一つの判断材料となります。
忙しい業務のなかで社用車からSDカードを回収して映像を確認したり、SDカードのバックアップをとったりするのは、管理者にとって大きな負担となります。負担軽減のためには、危険運転の映像をクラウドにアップロードできる通信型ドライブレコーダーがおすすめです。
▼ドコモが提供する次世代型テレマティクスサービスについて、ご紹介しています。