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ヒューマンリソース部 人材・組織開発部門
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ヒューマンリソース部 人材・組織開発部門
城間 美南
2023年から始まった、心理的安全性を意識したNTT Com流の組織開発。3回にわたってこの取り組みについてご紹介していきます。
組織開発WGが中心となって進めてきたこの取り組みは、社内外で認められ始めており、「心理的安全性AWARD2024」*1でSILVER RINGを受賞したことは前回の記事でご報告しました。
なぜ今、このような組織開発が求められているのでしょうか。そして、どのように取り組みを進めているのでしょうか。
第2回となる今回は、ヒューマンリソース部(以下、HR)人材・組織開発部門で組織開発を推進する小松真喜さんと、以前から人と人との関係性に着目し、強い思いを持ってこのプロジェクトに取り組む城間美南さんの2人に話を聞きました。
*1 株式会社ZENTechが2022年より開催する、心理的安全性が高く、効果的なチーム・組織づくりへの取り組みを広く募集し、表彰したたえる祭典
人材・組織開発部門では2023年秋に一体感醸成プロジェクトGo Together Next Stage*2として、全社組織開発ワーキンググループ(以下、組織開発WG)を立ち上げ、心理的安全性を基にした組織づくりへの取り組みをスタートしました。背景にあったのは、NTTグループで年に一度行っているエンゲージメント調査の結果に感じた課題感だったと小松さんは振り返ります。
「主要4設問の平均スコアを見ると、3年連続で1ポイントずつ低下していました。株式会社NTTドコモ(以下、NTTドコモ)、NTTコムウェア株式会社(以下、NTTコムウェア)との経営統合以降、組織にさまざまな変化が起こっていたことが背景にあるのではと予想しています。緩やかな変化ではありますが、これがこのまま続くと大変なことになる、根本的に何か手を打たないと手遅れになるという危機感がありました。同時に、これはHRだけで解決できる課題ではないと感じました。そこで、部門内に新たに組織活性化・強化の機能を持たせるとともに、全社横断の組織開発WGを立ち上げることにしたのです」
組織開発WG のメンバーはNTT Comの各組織から選出され、現在約150人で活動しています。エンゲージメントスコアを上げることを最終目的とせず「何のためにやるのか」をメンバーとすり合わせるため、まずは全体のゴールを設定しました。「透明性の高い発信・対話による戦略の浸透」「個性や異なる意見の発信・受容」「つながり協力し合う」「失敗を恐れずトライを重ね結果から学ぶ」「価値観・行動基準の理解・共有」の5つを、めざす状態として定めました。
「5つのゴールに向かう上で、その共通項でありベースとなる概念として『心理的安全性』を置くことにしました。心理的安全性を起点に5つのゴールをめざしていけば、エンゲージメント調査の主要なスコアも上がっていくだろうと仮説を立て、それがNTT Com流の組織づくりになっていくと考えました」(小松さん)
この取り組みについて「心理的安全性AWARD」では、組織開発WG発足からの取り組みについて「心理的安全性の醸成を目的化しすぎず、全社横断の“組織づくり”の課題の本質にアプローチし続けた点も印象的」という評価を得ています。
*2 心理的安全性が確保された組織カルチャーを醸成し、立場を超えて健全に意見を戦わせることで戦略を成果につなげ、対話から協働・共創を推進する組織開発の取り組み
ここから、小松さんたちが具体的に行ってきた取り組みを紹介していきます。
まずは「心理的安全性」という言葉を正しく理解するところからのスタートとなりました。その第一歩として、当時の副社長・HR部長を迎え、心理的安全性セミナーと対談企画を、幹部、組織長、社員の全員が輪になり話し合う場「KURUMAZA」の一企画として実施しました。
その翌月には、組織長・部門長に対し、組織開発(心理的安全性のつくりかた)において必要な知識と情報をインプットすることを目的としたワークショップを開催。ワークショップのアウトプットとして、各組織長が心理的安全性を基にした組織づくりに向けたアクションを宣言しました。
この組織長宣言に基づき、各組織のWGメンバー向けのワークショップも行いました。組織長が宣言した内容を自分ごととして落とし込み、いかに実現するかを考え、各組織のめざす姿と具体的なアクション宣言を行いました。
これらの働きかけにより土台づくりを進め、次のステップとして、社員一人ひとりがより強く心理的安全性を感じられ、組織づくりに共感・参加してもらうための取り組みを2024年度から始めました。この取り組みをリードする城間さんは次のように説明します。
「今年度から月ごとに注力するテーマを定めています。以前から行ってきた毎月のWGメンバーミーティングで、その月のテーマに関連する各組織の事例を共有してもらいます。良いところを参考にしてもらうとともに、課題がある場合は解決のヒントを得られる場にしています」
また、2023年度第二四半期から四半期ごとに行っているNTT Comグループ独自のエンゲージメント調査結果のフィードバックと職場におけるアクションを促進するため、調査結果を全社公開するように。調査結果は「社員エンゲージメント調査結果ダッシュボード」(以下、ダッシュボード)から閲覧できます。
「マネジャー以上を中心に、ダッシュボードの勉強会を行いました。今までダッシュボードにログインしたことがなかった人も多かったので、ログイン方法から活用方法までをお伝えしました。参加者からは『発展編も開催してほしい』といった声も頂いており、エンゲージメント調査結果をより身近なものとして活用してもらえる流れになってきていると感じます」(城間さん)
組織開発を後押しする取り組みが社内で活発化してきています。一例として、営業組織のビジネスソリューション本部を中心に行われている「ワクワクプロジェクト」があります。このプロジェクトは、NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアとの経営統合以降、人や組織が融合したことをチャンスに捉え、組織文化や業務内容を相互に理解し、一体感のある「誰もがワクワクする職場」をつくってその魅力を発信していくことを目的としています。約50人の社員有志が集い、オフィス交流や情報共有、発信力強化などさまざまなテーマを掲げて職場の課題解決につながる施策を実践しています。
またHRが行った2024年8月のマネジャーの対話と学びの場「Manager Meetup」では「心理的安全性の高いチームづくり」をテーマに対話を実施。対象をNTTドコモ、NTTコムウェアまで広げ、約250人のマネジャー層が90分の時間を割いて参加しました。城間さんはここで確かな手ごたえを感じたと語ります。
「このManager Meetupでは、ゆくゆくは現場の社員まで届けることを見据えながら、まずはマネジャーに届けるためのテーマを設計しました。これまでの取り組みの成果として、各組織長が心理的安全性について言及しながら『こういう組織にしたい』と社員に語ってくれるようになってきていますし、マネジャー層や組織開発WGメンバーもNTT Comの組織づくりに共感してくれて、主体的に施策を行ってくれています。上からも下からも組織をより良くしようという取り組みが活発になっている感覚があります」
今後は、よりボトムアップ型のアプローチに注力し、社員一人ひとりが心理的安全性を感じられる組織づくりに関与できる機会をつくっていく予定です。組織開発WGでの大きな構想としては、NTT Com社員としての組織づくりを具現化するハンドブックの作成があります。
「今は心理的安全性の高い組織をつくるため、5つのめざすべき状態に向けて取り組んでいるところです。ただ、こうした目標を伝える時はどうしても抽象度の高い表現になってしまうので、より具体の行動として実行できるイメージがあった方がいい。組織開発WGメンバーへのワークショップや社員のみなさんの投票などを通して、堅苦しくなくビジュアル的に分かりやすいハンドブックをみんなで作っていきたいと考えています」(城間さん)
「組織開発に関する取り組みは、NTTドコモグループにとどまらず、NTTグループ全体にも届けていきたいですし、ハンドブックが完成したらお客さまにもお届けできると考えています。お客さまの反応を受けながらNTT Com流の組織開発をアップデートしていくサイクルがつくれるといいですね。自分たちがワクワクしながら働いてこそ、お客さまにもワクワクを届けられると思っています。ここからさらに、社員一人ひとりへの心理的安全性の浸透を丁寧に進めていきたいです」(小松さん)
ハンドブックだけでなく、社内で導入・活用を進めているPHONE APPLI PEOPLEやPHONE APPLI THANKSといった心理的安全性の向上に寄与する取り組みも、社外への提案は可能であると考えています。小松さんと城間さんは「主に社内に向けて働きかけるHRでも、EX(エンプロイー・エクスペリエンス)の先にあるCX(カスタマー・エクスペリエンス)を見越して進められる仕事がある!」と視野広く意気込んでいます。
最後に、城間さんから組織開発へかける思いが語られました。
「大変な時でも周りの誰かにSOSが出せたり、チームで頑張ったりすることができれば、心が折れてしまうことをきっと防げますし、多くの人がワクワク働けるようになるという確信があります。実は私自身が悩んでいた時期もあり、みんなが安心して働ける環境づくりがしたいという思いで、日々の組織開発に取り組んでいます。“NTTコミュニケーションズ”という社名の通り、人と人との良いコミュニケーションや関係性づくりを体現でき、純粋にワクワク働ける組織になるといいなと思っています」(城間さん)
NTTコミュニケーションズヒューマンリソース部 人材・組織開発部門
城間 美南
2024年4月に社内公募制度を利用し、着任。ワクワクとやりがいをもって働ける人をより増やすために自らトライ中です。一人でできることには限りがあるので、チーム・組織の力の最大化に向けて「組織開発」は困難でありつつも、とてもやりがいのある楽しい仕事です。
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