CASE of Re-connect X 01

Node-AI×データ分析×課題解決

Node-AIの社会実装を
通じた課題解決の加速

多くの課題がつきまとうAIプロジェクト

AIの社会実装が加速する中で、透明性の確保やリスク管理などの課題をクリアした「責任あるAI」の活用が求められています。マーケティングや業務効率化、技術の伝承、予測解析など、AIに期待される分野は多岐にわたりますが、その実装には専門的な知識・スキルが必須であり、多くのステークホルダーが関わるAIプロジェクトは複雑かつ煩雑になりがちです。さらに完成したAIモデルをシステム化し、実装後の成果やリスクを検証するまでには長い道のりがあり、対応するAI人材の育成や確保も課題です。AIがより広く社会課題の解決に向けて活用されるためには、多くのハードルを超えねばならない現状があります。

Node-AIによるAIモデル作成

AIプロジェクトを効率化するソリューション

「Node-AI」は、NTTコミュニケーションズの独自開発による、コラボレーションでAIプロジェクトを効率化する“ノーコードAI開発ツール”です。ブラウザ上でカードを自由につなげることで分析フローを構築でき、時系列データの前処理からAIモデルの学習・評価まで、一連のパイプラインを容易に作成・実行することができます。
「Node-AI」によるAI分析は時系列データに特化し、予測や異常検知への適用、因果分析、要因分析といった課題に対応することから、多様な業種、事業分野における活用が見込まれます。またプロジェクトの参加者は、データ分析の全情報に常時アクセスが可能となっており、ツール上で議論から報告書の作成までを行えます。さらには特許技術によってAIの判断根拠までを可視化することで、その経緯をブラックボックス化させることなく適宜議論することも可能となり、その結果として、コミュニケーションコストの削減やAIプロジェクト全体の効率化が期待できます。なお「Node-AI」上で開発したAIモデルは独自ツールでスムーズにAPI連携できるため、簡単にデリバリーすることが可能であり、追加データを与えることでモデルの再学習にも対応しています。
本来「Node-AI」は、ユーザーが自ら能動的に活用することを想定したAI開発ツールですが、必要に応じてデータサイエンティストによるハンズオン形式での技術サポートや利用サポートも提供しています。今後はAIアシスタントの実装も予定するなど、ますますユーザーフレンドリーになっていく「Node-AI」を通じて、AIモデルの短期間での開発・適用と継続的な改善を実現していきます。

誰もがAIを活用できる未来へ

イノベーションセンターテクノロジー部門 プロダクトマネージャー 切通 恵介

イノベーションセンターテクノロジー部門 プロダクトマネージャー
切通 恵介

近年、多くの企業がAIによる課題解決を試みるなか、AI人材やノウハウの不足からAIモデルを効果的に活用できていない現状があり、AI研究者として歯がゆい思いがありました。こうした背景もあり、開発に至ったのが「Node-AI」です。私たちは「Node-AI」の提供を通じて、ユーザー自らがAIを活用し、さまざまな課題解決に向けて自走する世界の実現を目指しています。これまでAIソリューションを提供する中で、私たちNTTコミュニケーションズが分析者としてお客さま課題を解くという方式をとってきましたが、AIがより身近な社会になっていくためには、「Node-AI」のように最低限の勉強で誰もがAIモデルを作成できるツールの存在が必要です。今後も私たちは、AI人材の育成を見据えた多様なサポートを含めてソリューションとしての「Node-AI」を磨き上げ、より広範な社会課題の解決に貢献していきます。

※本記事の内容は2023年12月現在の事実にもとづくものです。

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