Flexible InterConnect
用語集
帯域制御
ネットワークや通信回線において、特定の基準にもとづき通信速度やデータ転送量をコントロールすることを「帯域制御」と呼びます。主に通信事業者やインターネットサービスプロバイダ(ISP)が、回線を利用者間で効率よく共有するために実施しています。
インターネット関連技術の発展で、画像や音声、動画など大容量のデータを使ったコンテンツが普及して、ライブ映像配信なども一般的になりました。
それに伴い、ネットワークの利用者とデータの利用量が急激に増えたことで、通信速度の低下が多発するようになりました。そこで、プロバイダ側はネットワーク上を流れるデータの内容によって通信速度を変え、一定の品質を保った回線を実現する方法として、帯域制御による通信のコントロールを開始しました。
帯域制御は、主に最高通信速度の制限や伝送の優先度に差をつけて最低通信速度を保証するといった方法で行われます。例えば、携帯電話事業者(携帯キャリア)が実施している「通信速度制限」も帯域制御のひとつです。利用者間で共有しているネットワークで大量のデータを使うユーザーがいると、他のユーザーがネットワークを使えない状況が発生する可能性があります。
この事態を避けるために、1ヶ月あたりの送受信データ量に上限を設け、超過したユーザーには月末まで低速通信しか利用できなくなるなどの制限を加える方法が採られています。