マネージドサービスの活用方法とは?
企業が知っておくべきノウハウを徹底解説

マネージドサービスの活用方法とは?企業が知っておくべきノウハウを徹底解説
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マネージドサービスの活用方法には主に、次の12の方法が挙げられます。

  1. インフラストラクチャ管理
  2. アプリケーション管理
  3. セキュリティ管理
  4. バックアップ/リカバリ
  5. ヘルプデスク/サービスデスク
  6. データセンター運用
  7. 通信事業者向けサービス
  8. IoTプラットフォーム管理
  9. 特定業種向けサービス
  10. コンプライアンス対応支援
  11. AI/機械学習プラットフォーム管理
  12. DevOps支援

マネージドサービスは、企業 の情報システム部門にとって、ITインフラの運用負担を軽減し、コア業務に集中するための効果的なソリューションです。

ただし、サービスを最大限に活用するためには、その仕組みやメリットを理解し、適切な導入と運用する必要があります。

そこで本記事では、マネージドサービスの基本的な活用方法から、成功に導くためのノウハウについて、解説します。

マネージドサービスとは?

マネージドサービスとは、企業の情報通信技術(ICT)環境の運用・管理・保守を代行するサービスのことです。
ネットワークやサーバーといったインフラの管理業務をアウトソーシングすることで、企業は本来の事業に集中できます。
サービス内容は事業者によって異なりますが、一般的には機器の調達、導入設定、運用監視、故障対応、ヘルプデスクなどが含まれます。

近年、企業が利用するソフトウェアは複雑化・大規模化しており、それを支えるインフラも高度な管理が必要となっています。同時に、IT人材の不足も深刻化し、専門要員を確保することが困難になっています。

このような状況下で、サーバー運用業務などをアウトソーシングする企業が増加しており、マネージドサービスの需要が高まっています。マネージドサービスを提供する事業者は、マネージド・サービスプロバイダー(MSP)と呼ばれます。

マネージドサービス12の活用例

マネージドサービスの代表的な12の活用例をご紹介します。

【活用例1】インフラストラクチャ管理

企業のサーバーやネットワーク機器、ストレージの管理は、ITインフラの安定運用に欠かせない要素です。
マネージドサービスを活用することで、インフラストラクチャの監視やメンテナンス、最適化が効率的に行われ、システムダウンのリスクを最小限に抑えることができます。

【活用例2】アプリケーション管理

アプリケーションの運用管理は、ビジネスの継続性と成長の確保のためにも、安定したサービス提供による顧客満足度の向上のためにも、セキュリティリスクの軽減のためにも重要なものです。

マネージドサービスを利用すれば、アプリケーションのアップデートやシステムダウン時の対応が迅速に行われ、常に最新の状態で使用できます。

【活用例3】セキュリティ管理

サイバーセキュリティは、どの企業にとっても最優先課題です。
マネージドセキュリティサービスを利用すれば、ネットワークやシステムの脆弱性を常に監視し、セキュリティインシデントを未然に防ぐ体制を構築してもらえます。
また、最新のセキュリティ技術を駆使して、企業のITインフラを保護してくれます。

【活用例4】バックアップ/リカバリ

データのバックアップと災害復旧(リカバリ)も、マネージドサービスの重要な活用例の一つです。
企業の大切なデータを定期的にバックアップし、万が一のシステムダウンやデータ消失時に迅速にリカバリを行える体制を整えることで、業務の継続性を確保できます。

【活用例5】ヘルプデスク/サービスデスク

社内で発生するIT関連のトラブルやユーザーサポートを担当するヘルプデスク/サービスデスク業務も、マネージドサービスに委託することで効率化できます。
24時間365日対応が可能な体制を構築可能なため、システムの可用性を向上させながら、自社の従業員の負担は軽減することができます。

【活用例6】データセンター運用

データセンターの運用管理は、膨大なデータを扱う大企業にとって欠かせない業務です。
マネージドサービスを活用することで、データセンターの設備管理や運用効率化、最適なリソース配分を実現できます。
企業は自社のリソースをビジネス拡大に集中させることができます。

【活用例7】通信事業者向けサービス

通信事業者においてはネットワークの監視やメンテナンス、キャパシティ管理が重要です。
マネージドサービスを活用することで、リアルタイムでネットワークの状態を監視し、トラフィックの最適化やトラブル対応が迅速に行えます。

【活用例8】IoTプラットフォーム管理

IoTの普及に伴い、多くの企業がIoTプラットフォームを導入しています。
マネージドサービスでは、IoTデバイスやセンサーのデータを収集し、プラットフォーム上での運用をサポートします。マネージドサービスを利用することで、複雑なIoTインフラを効率的に管理できます。

【活用例9】特定業種向けサービス

医療、製造、小売などの特定業種向けにカスタマイズされたマネージドサービスも提供されています。
業種特有の要件や規制に対応するため、特定の専門知識を持つベンダーによる運用支援が求められます。たとえば、医療機関向けのサービスでは、データのセキュリティやプライバシー保護に特に注意した管理運用を代行してもらえます。

【活用例10】コンプライアンス対応支援

企業が遵守すべき法規制や業界基準への対応を支援するマネージドサービスもあります。
特に、個人情報保護法やGDPR(EU一般データ保護規則)に対応するため、セキュリティやデータ管理体制の構築が求められます。
こうしたマネージドサービスを活用することで、コンプライアンス違反のリスクを軽減できます。

【活用例11】AI/機械学習プラットフォーム管理

AIや機械学習を導入している企業では、これらのプラットフォームの運用も重要です。
マネージドサービスでは、AIモデルの運用やデータのトレーニング、パフォーマンス最適化をサポートしてくれるサービスもあるため、利用することでDX推進を実現できます 。

【活用例12】DevOps支援

ITの効率的な開発と運用を実現するためにはDevOps(開発と運用の統合)が重要です。
マネージドサービスでは、CI/CDパイプラインの構築やインフラの自動化を支援し、企業が迅速にアプリケーションを開発・展開できる環境を提供してくれます。

マネージドサービスの活用の5つのポイント

マネージドサービスは、企業のITインフラを効率的に運用し、業務負担を軽減するために有効です。ただ、効果を最大限に引き出すためには、導入時にいくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。

ここでは、マネージドサービスを活用する際に企業が特に注意すべき5つのポイントをご紹介します。

【ポイント1】業務範囲と依頼内容を明確にする

マネージドサービスを利用する際には、最初に業務範囲と依頼内容を明確にしておくことが大切です。
どの部分を外部に委託するかが不明確だと、提供事業者との連携が不十分になり、期待した効果が得られない可能性があります。

また、委託する業務の範囲があいまいな場合、サービスの提供が不十分になるリスクもあります。
たとえば、サーバー管理だけを依頼するのか、ネットワークやセキュリティ対策も含めるのかを明確にしておくことが必要です。

【ポイント2】コミュニケーションと情報共有を重視する

マネージドサービスの導入においては、コミュニケーションと情報共有が成功の鍵を握ります。そのため、サービス提供事業者との定期的な連絡や進捗報告が欠かせません。
定期的なミーティングやレポートを通じて、システムの状況を常に把握し、必要な修正や改善を迅速に行う体制を整えることが重要です。

特に、システムのアップデートやシステムダウン発生時には、リアルタイムの情報共有が不可欠です。

【ポイント3】セキュリティとコンプライアンスの確認

企業にとって、ICT運用 におけるセキュリティ対策は最優先事項です。
そのため、マネージドサービスを提供するベンダーのセキュリティ対策が十分であるかどうかを確認する必要があります。ベンダーが提供するサービスのセキュリティ基準が自社の要件を満たしているか、定期的な監査が実施されているかなどをチェックしましょう。

また、コンプライアンス対応も重要なポイントです。企業が遵守すべき法規制や業界標準に提供事業者が適切に対応できるかを確認することで、法的リスクを最小限に抑えることができます。

【ポイント4】サービスレベル合意(SLA)の確認とモニタリング

マネージドサービスを利用する際には、SLAを事前に確認し、その内容が自社の期待に沿ったものかどうかを確認することが重要です。
SLAには、システムの稼働率や対応時間、システムダウン発生時のサポート内容などが明記されており、企業が期待するサービス品質を担保するための基準となります。

また、導入後もSLAに基づいてベンダーのサービス品質をモニタリングし、定期的に評価することが大切です。
SLAが適切に守られているかを確認し、必要に応じて契約内容を見直すことで、安定したサービス運用を実現できます。

【ポイント5】コストとパフォーマンスのバランスを最適化する

マネージドサービスの導入に際しては、コストとパフォーマンスのバランスを考慮することも重要です。
単にコスト削減を目的にして導入すると、必要なサポートが得られなかったり、サービス品質が低下したりする恐れもあります。
一方で、過度に高いサービスを選ぶとコストが膨れ上がり、投資対効果が見合わない場合もあります。

企業のICT運用において、どの部分に重点を置くかを考慮し、費用対効果の高いサービスを選択することが重要です。また、定期的にサービスのパフォーマンスを評価し、コストに見合った成果が得られているかを検討するプロセスを導入しましょう。

まとめ

マネージドサービスは、企業がITインフラの運用負担を軽減し、コア業務に集中するための効果的なソリューションです。その導入によって、システムの安定稼働やセキュリティ対策が強化され、運用コストの削減にもつながります。
ただし、効果を最大限に引き出すためには、導入時に計画と運用方針を策定することが重要です。

マネージドサービスを最大限活用するためのポイントとして、業務範囲と依頼内容の明確化、サービス提供者との密なコミュニケーション、セキュリティとコンプライアンスの確認、SLAの適切なモニタリング、コストとパフォーマンスのバランスを最適化することなどが挙げられます。

たとえば、ドコモビジネス のX Managed(クロスマネージド)は、企業の成長や変化に柔軟に対応しながら、セキュリティや運用効率を最適化できる高度なマネージドサービスです。

要件整理や設計(基本/詳細)、運用設計から、導入・運用までのベストプラクティスを一体提供し、継続的に問題管理と継続的改善活動(CSI)を実施することでお客さまの運用高度化を支援します。

サービスの詳細は、下記ページをご覧ください。
https://www.ntt.com/business/services/xmanaged/lp/manga-de-ict/wp-xmanaged01.html

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