もはや避けては通れない「カーボンニュートラル」とは
日本政府は2050年までに温室効果ガス(CO2、メタン、N2O、フロンガス)の排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を掲げています。「全体としてゼロにする」とは、排出量から吸収量・除去量を差し引いた合計をゼロにするということです。排出量を完全にゼロに抑えることは現実的ではないため、排出する分については同じ量を吸収・除去する、いわば“プラスマイナスゼロ”とすることを目指しています。
ちなみに2021年11月に開催された「気候変動枠組条約」への参加国が集まる会議「COP26」(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)でも、岸田総理のスピーチが注目を集めました。2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、2030年度に温室効果ガスの排出量を2013年度比で46%削減、さらに50%に向けて挑戦するとした目標を掲げたのです。今後、国内外でカーボンニュートラルへの取り組みはますます加速していくと考えられます。
これらの世界的な脱炭素社会へ向かう潮流を受けて、企業においてもCO2排出量の削減は喫緊の課題です。さらに、SDGsへの取り組みの一環にもなるでしょう。とりわけ、商用車(法人向け車両、営業車、社用車、送迎車、業務車両、事業用自動車など)を所有する事業者であれば、来るべきカーボンニュートラルを見据えて先行した取り組みが必要になってくるのではないでしょうか。