ビジネス/IT領域におけるサイロとは、業務プロセスや業務アプリケーション、各種システムが孤立し、情報が連携されていない様子を指します。サイロ化する理由としては、企業内の各部門が個別最適でシステムを構築し、他部門のシステムとの連携が考慮されずに開発されてしまうことなどが挙げられます。
サイロ化した場合、同じ機能が各部署の業務プロセスやシステムに散在することが考えられ、企業全体の視点で見ると多くの無駄が生じる可能性があります。また、各部門が持つ情報を横断的に把握することができないため、ビジネスの現状を把握することが難しいことも難点です。また、システムがサイロ化していると、ビッグデータやAI活用の取り組みの中でデータを収集する際、必要なデータがどこにあるのか把握できない、部署によってデータのフォーマットが異なるといった問題が生じることも考えられます。